中学受験では偏差値をどのように見るべき?偏差値を専門用語なしで説明!

偏差値とは何か?
中学受験の偏差値は低く出る
小6の夏までは偏差値を気にしない方が良い?大事なのは小6の夏以降の偏差値!
小6の夏までは、正答率を見よう!!


受験になると、模試の結果で一喜一憂してしまいますよね。そのときに参考にしているのはおそらく「偏差値」だと思います。模試の偏差値が、志望校の偏差値に届いていない場合、どうしても不安になってしまいますよね。

ただこの偏差値、受けるテストによって大きく変動することを知っていましたか?偏差値はただ漫然とその数値を眺めていてもダメなのです。

今回は偏差値が何なのか、できるだけわかりやすく説明した上で、どのように偏差値を扱うべきかをご紹介します!さらにいつから偏差値にこだわるべきか、それまでは何にこだわれば良いのか、ということについてお話していこうと思います。

偏差値とは何か?


偏差値とは一体何かご存知でしょうか?
普通はこれが高いほど良くて、60を超えると優秀、といったような認識なのではないでしょうか。

偏差値を端的に説明すると、「テストを受けた人達の中で自分がどれくらいの順位にいるのかを表す数値」です!そのため、自分がとった得点が同じでも、テストを受けた人達のテストの出来によって偏差値は変わります。

テストを受けた人達の平均点をとったとき、偏差値は「50」になるように設定されています。つまり、テストを受けた人達の中で、平均よりも良い点数をとった場合、偏差値は50よりも大きくなり、逆に平均よりも悪い点数をとった場合、偏差値は50を下回ります。

具体的には、偏差値50でそのテストを受けた人達の上位50%、偏差値55では上位31%、偏差値60で上位16%、偏差値65で上位6.7%、偏差値70では、なんと上位2.3%になるのです。

逆に偏差値45では下位31%(上位69%)、偏差値40では下位16%(上位84%)、偏差値35では下位6.7%(下位93.3%)となるのです。

偏差値とテストを受けた人達における順位との関係は、以下のサイトで確認できます。
https://mathwords.net/hensati
(参考 : 具体例で学ぶ数学/偏差値と割合の変換表)

もちろん、これはあくまで参考程度の数値です。厳密には、受ける受験者数や、全体の得点分布などにも左右されるので注意しましょう。

中学受験の偏差値は低く出る


偏差値をパッと見れば、テストを受けた人達の中で自分がどの程度の順位にあるのかすぐにわかります。そう考えると、偏差値って便利ですよね。しかし、偏差値はその特徴のために、注意しなければいけないポイントがあるのです。

・偏差値を見るときに気をつけるべきポイントとは?
注意しなければいけないポイントとは、偏差値はテストを受けた人達の出来に左右されるということです。

テストを受けた人との比較で偏差値が決まるので、当然といえば当然ですよね。しかし、これを意識しておかないと、正しく偏差値を評価できません。

なぜなら、中学受験で行われる模試では、模試ごとに受験する学生のレベルがまちまちになりやすいからです。

模試は自分の実力を測るために行うものですよね。定期的に受けるのは、自分の実力がきちんと伸びているかを見るためのもの。

しかし、難関中学を受験する学生ばかりが受ける模試と、中学受験しない学生も受ける模試とでは、同じ実力でも大きく偏差値に違いが出てきてしまいます。

・中学受験の偏差値は高校の偏差値よりも低く出る
これをはっきりと示すのが、中学受験と高校受験の偏差値の違いです。高校受験では、難関校はほとんどの模試で、偏差値60を超えているのにもかかわらず、中学受験では、模試の結果が偏差値50で「優秀」と判断されることも少なくありません。

これは高校受験では、ほとんどの学生が受験するため、テストを受ける人達の中で非常に得点の幅があるからです。

一方、中学受験を志す学生はその時点で勉学が得意な子が多いので、非常にハイレベルな闘いになります。その集団の中で偏差値50なら、そのテストを受けた人達の平均点をとっているので、小学生全体の中では非常に優秀だと言えるのです。

小6の夏までは偏差値を気にしない方が良い?大事なのは小6の夏以降の偏差値!

偏差値について理解したところで、中学受験における偏差値の活用方法についてお話していきましょう。

まず、大切なのは小6までは偏差値に固執する必要は全くないということです。これは、本当に生徒の学力が伸びて、得点に反映されてくるのが小6の、特に夏以降だからです。

それまでの期間は基礎を固める時期です。その時期に偏差値を気にしすぎると、基礎がおろそかになってしまうかもしれません。ですので、小6までは偏差値が低くてもあまり気にしないようにしましょう。

逆にいうと、小6の夏以降は、偏差値を参考にして受験校を決めていく必要があります。また、勉強量や勉強方針が正しいかのチェックをする必要もあるでしょう。

小6の夏までは、正答率を見よう!!

では、小4から小6の夏まではテストを受けた後、何を参考にすれば良いのでしょうか。

これは問題の正答率です。特に正答率50%以上の問題を全て正解できているか、が重要になります。

受験の鉄則ですが、みんなが解ける問題を確実に解くことは非常に重要になります。小4から小6の夏までは、基礎力を磨く時期ですので、その時期に得点すべき問題で得点できるように、基礎力を磨くことが、その後の学力の伸びを左右します。

まとめ


偏差値について、できるだけ専門用語を使わずに説明しました。偏差値は「テストを受けた人達の中で自分がどの位置にいるのか」を表す数値です。

偏差値はテストを受けた集団の賢さによって変わるので、テストごとの偏差値を比較しても仕方ありません。

偏差値を気にするのは、小6の夏以降にして、それまでは偏差値を気にし過ぎないようにしましょう。正答率50%以上の比較的得点しやすい問題で、確実に得点できるように、小4から小6の夏までは、各問題の正答率を確認するようにしましょう。

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