埼玉県の中学受験の特徴は?地域ごとの特徴と近年の動向を紹介

目次 

    埼玉県の中学受験の特徴

    埼玉県の人気中学校

    近年の動向について

    まとめ

埼玉県の中学受験の特徴

埼玉県では1月10日から中学入試が始まります。一方で東京都や神奈川県では2月1日~3日を中心に入試がおこなわれます。そのため、埼玉県の受験生は第1志望の学校を早々に受験し、その後東京都や神奈川県の学校を併願として受験するというスケジュールになることも少なくありません。

反対に東京都や神奈川県の受験生は力試しに埼玉県の学校を受験することがあります。また、最近では大学合格の実績を伸ばしている学校が増えたため、埼玉県の学校を第1志望として受験する場合もあります。このように埼玉エリアでは県外からの受験生が増えることによって倍率が高くなります。

埼玉エリアでは1月10日または11日の入試回を含めて複数回、入試を実施します。前半の入試回では東京都や神奈川県からの受験が増えるため、埼玉県の受験生の合格が難しくなることがあります。しかし、後半の入試回では受験生が減るため、合格率は高まるでしょう。

「倍率が高くなる」と記しましたが、倍率は出願倍率と実質倍率の2種類に分けられます。出願倍率とは学校の募集定員に対して出願者がどのくらいいるかを表します。実質倍率とは受験した人のうちどのくらいの人が合格したのかを表します。入試が早く開始される埼玉エリアでは出願倍率が高くなりますが、そこで諦める必要はありません。なぜなら、出願はしたものの様々な理由で実際には受験しない人もいて、実質倍率は1~2倍台になるためです。とは言っても、これがすべての学校に当てはまるわけではないので、学校や塾の先生に相談して実態を把握しておきましょう。

第1志望校から併願校まで含めると1月から2月までの約1か月、入試期間が続くお子さんもいます。受験のスケジュールを立てる際にはお子さんのモチベーションや体力なども考慮するようにしましょう。

埼玉県の人気中学校

公立中高一貫校が増え、適性検査型入試を導入する私立学校が出てきました。浦和実業は2回の適性検査型入試をおこない、受験生を増やしました。

大宮開成は大学受験でMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)へ多くの合格者を輩出しており、春日部共栄は国公立大学への合格者を年々増やしているため、共に受験生に人気があります。

公立中高一貫校である川口市立高等学校附属中学校は2022年度に受験者が減りましたが、それでも倍率は4~5倍となっています。

さいたま市立浦和中、さいたま市立大宮国際中、県立伊奈学園中も高い人気を得ています。

近年の動向について

近年の埼玉エリアでは午後入試の出願数が増えています。1月10日、11日の午後入試を併願して早期合格を狙うプランを立てるためです。

中学受験に臨むために常に新しい情報を集めておきましょう。特に学校の新設や新しいコースの設置、入試の日程変更、入試の回数や科目の増減などは埼玉県に限らずどのエリアでもおこなわれます。これらは数年にわたって受験倍率に影響を与えることがあるので、受験する年以外の情報も確認しておきましょう。

近年ではこれからの時代を見据えて、グローバル人材の育成に力を入れるコースを設置する学校もあります。また、文部科学省から提示されている学力の3要素(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を養うためのコースも登場しています。このようなコースを持つ学校も注目されているので要チェックです。

学校側も時代に合わせて様々な変化をしています。お子さんが受験する年の数年前から埼玉県や併願を考えている学校のエリアの情報収集が必要です。大きな変化がないか、常に新しい情報を得られるようにアンテナを張っておきましょう。

まとめ

埼玉県の中学受験の特徴と近年の動向についてご紹介しました。入試が早い時期から始まる埼玉エリアでは近くの都県からの受験生も多くなります。しかし、倍率や入試の回数などを見極めて焦らずに準備を進めていきましょう。そのためには常に新しい情報をキャッチできるように情報収集をすることが大切になります。

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