子どもの中学受験、親がすべきこととは?

目次

    中学受験に親のサポートは必須

    何をサポートすればいいの?

    子どもと会話をしよう

    まとめ

中学受験に親のサポートは必須

中学受験対策は多くが小学校4年生からはじめ、塾に通うお子さんもたくさんいます。受験対策といってもただ学習をすればよいというわけではありません。学習に加えて、生活の管理やモチベーションの維持なども必要になってきます。小学生がひとりでそのすべてを行うことは困難です。そのため、保護者の方のサポートは非常に重要なのです。一番近くでお子さんを見守っている保護者の方はお子さんの一番の理解者でありましょう。

受験対策としてお子さんのためにできることはしてあげたいと思う保護者の方がほとんどではないでしょうか。では、具体的にどのようなサポートをすればよいのか。学習管理、生活管理、モチベーション維持の3つの面からご説明します。

何をサポートすればいいの?

【学習管理】

まずは、お子さんが学習習慣を身につけるための声かけをしましょう。4年生まで勉強を順調に進めていても、5年生になって学習量が増加することで勉強についていけなくなり、挫折を味わうお子さんがいます。これは学習習慣が身についていないと起きてしまうものです。このような事態を避けるために、お子さんが机に向かう時間や学習内容を具体的に決めます。例えば、「16時になったらまずは今日の復習をする」「寝る前に漢字を5個覚える」などです。家庭で学習する際のルールやその日に何を勉強するのかをお子さんと一緒に確認しましょう。時間になってもなかなか学習をはじめなかったり忘れていたりと、学習習慣が身につくまでは大変ですが、根気強く声かけをしていきましょう。

次に、学習に集中できる環境づくりをしましょう。例えば、学校からもらってきたプリント類の整理、やることリストの作成、学習スケジュールの管理などです。学習スケジュールはその日に何の勉強をどのくらいやるのか、1週間でどこまで進めるのかなどを可視化すると良いでしょう。また、学習中にわからないことがあったらチェックしておくといったルールを決めておけば、つまづいて学習が進まないといった状況を回避できますし、後々学校や塾の先生などに質問できるでしょう。これはお子さんがひとりで学習に集中できると同時に、保護者の方がマンツーマンで付いていなくても良いというメリットがあります。

学習の内容については学校や塾の先生に任せると良いでしょう。お子さんが教わった解き方・考え方とご家庭での教え方が異なる場合、お子さんが混乱してしまうことがあります。ですので、ご家庭では声かけや環境づくりの面から学習をサポートしましょう。

【生活管理】

規則正しい生活のために声かけをしましょう。5、6年生になると学習量が増加します。それによって夜遅くまで勉強して寝不足になってしまうと、次の日の学校の授業に集中できなくなってしまいます。これでは悪循環が生じてしまいます。学習量が増加してもあくまで早寝早起きは続けられるように、起床時間や就寝時間には声かけをしましょう。

【モチベーション維持】

4年生から受験勉強をはじめたとすると、本番までの準備期間は約3年です。3年もの間、モチベーションを維持し続けることは難しいです。お子さんにとって保護者の方からほめられることがモチベーションの維持につながります。お子さんと一緒に目標を立てて、できたらほめる、それによって自信をつけるということを繰り返しましょう。

ここで重要なことが2つあります。1つは目標を小さくするということです。最終目標は志望校合格だとしても、日々の学習では「今日は3ページ必ず終わらせる」「次のテストで5点アップさせる」など小さな目標にしましょう。もうひとつは具体的にほめるということです。目標を達成できたら「よくできたね」ではなく「算数3ページ、よくがんばったね」「前回間違えたところを正解できたから5点上がったね」というように具体的にほめます。小さな目標を達成してほめられる回数を増やすことで自信がつき、学習意欲の向上へとつなげていきましょう。

子どもと会話をしよう

近年の受験では思考力・表現力を問う問題が出題されます。様々な視点から物事を考える力が必要なのです。これらを養うために、お子さんと会話することをおススメします。この時お子さんに合わせて話す必要はなく、大人として会話していただいてかまいません。受験では大人視点の文章もありますので、大人として会話をすることでお子さんは大人の視点を獲得できます。わからない言葉などがあれば一緒に調べることによって知識も増えます。また、大人もそれぞれ考え方が違うので、父母だけでなくいろいろな大人と会話ができる環境が望ましいです。

さらに、会話の中で「今日は何を勉強したの?」と学習内容をお子さんの言葉で説明してもらいましょう。上手く説明できない場合は内容を理解できていない可能性があります。会話の中で学習理解度も把握できます。

まとめ

小学生のお子さんがひとりで約3年間受験対策をすることは難しいので、やはり中学受験には保護者の方のサポートが必須です。サポートといっても学習面、生活面、精神面など様々な面から支える必要があります。また、日々の会話の中で得られるものもたくさんあります。ですので、ご家族のみなさんでお子さんを支えて中学受験を乗り切りましょう。

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