神奈川県の中学受験のポイントは？地域ごとの特徴と近年の動向を紹介
中学受験は、首都圏においても東京、神奈川、埼玉、千葉のエリアごとに違いがあります。
お子様の入試スケジュール等、適切な対策ができるように、エリアによる特徴を把握しておくことが大切です。
今回は、神奈川県の中学受験のポイントと近年の動向についてご紹介します。
目次
神奈川県の中学受験の特徴
神奈川県の人気中学校
近年の動向について
まとめ
神奈川県の中学受験の特徴
神奈川県の中学受験は、受験日程が例年2月1日〜7日までの短期間に集中しており、短期間での勝負となるのが特徴です。
東京都、神奈川県は2月1日に受験がスタートするのに対し、埼玉県、千葉県は1月のうちに受験が始まります。
そのため、1月に受験がある埼玉県、千葉県の学校を併願して、受験に慣れておくという人も多いです。
1月受験の学校を併願することは、早期に「合格」を貰うことで、自信をつけて志望校の受験に臨めるメリットもあります。
また神奈川県の中でも、地域によって東京都内の学校を受験する人もいます。
一方で、通勤・通学ラッシュを避けるため、湘南方面など電車の下り方面の学校を受験する人もいます。
神奈川県内の学校は、地域によって通学時間が大きく異なることも。
受験校を選ぶ際は、お子様が毎日通学可能であるかにも注意しましょう。
東京都、埼玉県、千葉県から神奈川県の学校を併願受験する生徒も増えています。
神奈川県の人気中学校
神奈川県の難関校は、有名大学の付属校を除くと男女別学校が主となるのが特徴ですが、近年では別学校を男女共学化するケースもあります。
主な人気校は以下の通り。
【男子校】
・聖光学院中学校
・栄光学園中学校
・浅野中学校
上記の3校は「神奈川県男子御三家」と呼ばれる人気校で、いずれも高校からの外部募集を行わない、完全中高一貫校です。
受験日程は2日〜4日に分散しているため、2月1日受験の都立難関校などと併願することが可能。
上記の他、慶応義塾普通部、サレジオ学院中学校などがあります。
【女子校】
・フェリス女学院中学校
・横浜雙葉中学校
・横浜共立学園中学校
上記の3校は「神奈川県女子御三家」と呼ばれています。
3校は2月1日に入試日が集中しているため、併願はできません。
ただし、キリスト教系の学校は宗教上の理由で日曜日に入試日程を組まないため、2月1日が日曜日の場合は入試日がずれることになります。
上記の他、洗足学園中学校は複数回入試を行うことや交通利便性等の理由から、近年人気が高い学校です。
【共学私立校】
・慶應義塾湘南藤沢中等部（SFC）
・神奈川大学附属中学校
・青山学院横浜英和中学校
慶應義塾湘南藤沢中等部など大学付属の学校の人気が年々高まっています。
青山学院横浜英和中学校は、以前は「横浜英和女学院中学校」という女子校でしたが、2014年に青山学院大学と系属校契約を結び、2016年に名称変更、2018年度から共学化している学校です。
【公立中学校】
・横浜市立南高等学校附属中学校
・横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
・神奈川県立相模原中等教育学校
・神奈川県立平塚中等教育学校
・川崎市立川崎高等学校附属中学校
神奈川県の公立中高一貫校は、上記の5校です。
いずれも例年倍率が5倍以上となっており、高い人気があります。
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校は、国からスーパーサイエンスハイスクール、平成26年度にスーパーグローバルハイスクールの指定を受けており、特色のある教育が人気です。
近年の動向について
全体として中学受験をする家庭は増えており、神奈川エリアにおいても同様の傾向が見られます。
人気校としては、センター試験廃止といった大学入試改革や、首都圏の大学の定員減少などの不安感といった理由から、大学附属の中学が近年人気を集めています。
また、グローバル教育やICT教育などの新たな教育を取り入れる学校が多く、注目されています。
入試に関しては、入試日程を増やしたり、入試方式を多様化したりと年々変化が見られます。
近年では東京都内の中学校を中心として、午後3時ごろに集合して入試を実施する「午後入試」が増加してきました。
そのため受験日が集中する2月1日〜3日の期間は、午前入試と午後入試の2回受験をする人が多いです。
1月受験の埼玉県、千葉県の学校は年々人気が高まっており、神奈川から「ためし受験」をする人が多くいますが、倍率が高くなってきていることは認識しておきましょう。
新しいコースの設置や入試日程の変化などにより、前年と受験倍率が大きく変わってしまうことがあります。
お子様の志望校や併願校の情報は、常にチェックしておくようにしましょう。
まとめ
今回は、神奈川県の中学受験の特徴と近年の動向についてご紹介しました。
お子様の受験を成功させるためには、日頃から最新の情報を集めておくことが重要です。
エリアごとの特徴を知り、お子様の受験に役立つと良いですね。
