高校受験における模擬試験(模試)や偏差値とは?

模擬試験(模試)とは?

模擬試験(以下模試とする)とは、試験当日に実施される学力テストの出題形式や傾向を似せて実施される試験のことです。模試を受けることで、本番に近い雰囲気を感じ、出題形式に慣れ、受験校の合格基準と自身の学力の差をはかることができます。

また、当日と全く同じ問題は出題されないものの、難易度や出題傾向の近い試験を受けることで、受験本番に自分が点数を落としてしまいそうな範囲や教科を発見することができます。そのような苦手分野や教科を事前に把握することで、試験本番に向けた対策が可能になります。

さらに、受験を検討している高校をいくつか選択することで、現時点でその高校に受かる可能性も算出されます。私立は何校か受験することが可能ですが、公立校は1校しか受験できません。したがって、受験校を選ぶために、模試の結果を活用することも可能です。

実施するのは民間企業になるので、受験料が必要です。地域や企業によって異なりますが、だいたい4000円前後のところが多いです。

実施回数は、年5回~10回程度になります。すべて受験する必要はないですが、学校などで実施される場合はなるべく受験するようにしましょう。

高校受験における偏差値とは?

偏差値とは、学力の偏り(偏差)を表すものです。試験の点数だけだと、試験ごとに平均点や問題も違うので単純に比較できないですが、偏差値は受験者の平均点や標準偏差などから割り出されるので、異なる試験でも比較できる点で優れています。

例えば、以下のように同じ90点を取ったとしても、平均点の異なる試験では偏差値が変わってきます。

平均点が60点の試験で90点を取ると偏差値は68

平均点が70点の試験で90点を取ると偏差値は62

平均点が80点の試験で90点を取ると偏差値は56

ただし、異なる事業者間で実施された試験や明らかに難易度が異なる試験などでは単純に比較できないので注意しましょう。

偏差値は、通常は20後半~75程度で推移します。しかし、難関校向けの試験などでは、平均点が低くなる傾向があるので、高得点を取ると偏差値80程度となる場合もあります。

上記の通り、あくまで目安となるものなので、高校が設定している合格基準偏差値は合格率60%~80%程度ととらえておくとよいでしょう。

受験当日は体調面など含めて様々な要因が絡んでくるので、志望校の合格ラインに達しているからといって油断せずにしっかり準備していきましょう。

合格最低点とは?

偏差値とともに注目されるのが合格最低点です。私立高校などは公表している場合もありますが、公立高校は一般的には公表していません。進路相談室の先生や担任の先生、通っている塾などによっては情報を持っている場合がありますので、相談してみましょう。

しかし、あくまで目指すのは合格最低ラインではなく基準ラインです。模試などで基準ラインを目標として、しっかり対策していきましょう。

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