中学受験で英検を取得しておくメリットは?有利になる理由と注意点
中学受験において英検をとるメリット
中学受験で有利になる英検の級は?
中学受験で英検をとる際に確認すべき点
まとめ
中学受験において英検をとるメリット
【受験資格を得られる】
学校によって英検の取得が受験資格になっている場合があります。出願時に英検の合格書の提出が必要なので、受験勉強が忙しくなる前に余裕を持って取得するようにしましょう。
【入試で得点が加算される】
取得している級によって試験の点数に加算されることがあります。中学受験は倍率が高くなりやすく、試験の点数が1点差でも合否を左右する世界です。厳しい競争において、入試で得点が加算されることは受験で有利になるでしょう。加点される点数と対象の級は学校ごとに異なります。
【英語の試験が免除になる】
英検を取得していると英語の試験が免除になる場合があります。英検3級以上が免除の対象になる学校が多いですが、中には2級以上が求められるケースもあるので事前に確認しておきましょう。
【合否判定で優遇される】
英語の試験で得点が合格ライン付近の場合に、英検取得者は合否判定で優遇されることがあります。学校が英検を合否の判断材料として考慮することを定めているケースです。
【奨学金給付の対象になる】
英検の取得が、奨学金給付や入学金免除の対象になる学校があります。英語教育に重点を置く学校は、英検の取得によって優遇制度を受けられる場合が多いのです。
中学受験で有利になる英検の級は?
中学受験で英検取得の優遇制度を受けたい場合、英検3級を取得しておけば、優遇制度がある多くの学校をカバーできるでしょう。難関校や英語教育が盛んな学校は、準2級や2級の取得を求められるケースもあります。
また、試験で加点になる対象の級が提示されていても、それより上の級を持っていることで加点点数が大きくなる場合があるので、学校の入試制度は細部まで確認が必要です。
【英検各級のレベル】
5級・・・中学初級レベル
4級・・・中学中級レベル
3級・・・中学卒業レベル
準2級・・・高校中級レベル
2級・・・高校卒業レベル
準1級・・・大学中級レベル
1級・・・大学上級レベル
【小学生の英検勉強法】
2020年から小学校の授業に英語学習が導入されましたが、英検5級以上は中学校以上のレベルが目安になります。英単語の習得、文法の理解、過去問を解くなどが基本の勉強法ですが、小学生の英語学習は子どもが取り組みやすい教材から始めると良いでしょう。
イラストが豊富で音声付きの単語帳や、小学生向けに解説が付いている問題集が市販されているので活用するのがおすすめです。過去問をやるときはテストと同様に時間を計って解くと、時間配分やテストの感覚を掴みやすくなります。
中学受験で英検をとる際に確認すべき点
【募集要項をよく確認する】
中学受験で英検取得が優遇される場合、対象になる級や制度の内容は学校によって異なります。受験する学校では何級の取得が条件なのか、どんな優遇措置を受けられるのかをしっかり調べましょう。グローバル教育に力を入れている学校は、対象になる級の難易度が高くなる傾向にあります。
また、英検の優遇制度の内容は受験する年によって変更されることもあるため、志望校の入試制度をよく確認しておくことが必要です。
【英検のスケジュール管理】
英検が受けられる時期は従来の実施日程では年に3回あり、6月、10月、1月に試験が予定されています。英語学習は時間をかけた積み重ねが必要なので、試験日までの勉強時間に余裕を持ってスケジュールを立てましょう。
また、英検を受ける回数に制限はありません。取得を目指す級の難易度が高い場合は、何度か試験を受けることで苦手な部分が分かったり、出題の傾向を把握できたりします。
【英検取得には早くから準備を】
中学受験の勉強が本格化すると、受験対策と英検の勉強を両立するのは厳しいでしょう。そのため英検の取得は中学受験の勉強に影響しないよう、早めに終わらせておくことが重要です。他の教科の受験対策に時間をかけられれば、ゆとりを持って中学受験に臨むことができます。
【4教科の受験対策を徹底する】
英検の取得が中学受験で優遇される学校は増えてはいますが、多くの学校で英語の入試を実施しているわけではありません。学科試験の基本である4教科の勉強でも受験対策は忙しいうえ、英検の勉強は海外経験や幼少の頃からの英語学習がない限り時間を要するでしょう。まずは基本の4教科である国算理社の受験対策を徹底することをおすすめします。
まとめ
今回は中学受験で有利になる英検取得のメリットや注意点について紹介しました。英検の優遇措置がある学校が志望校の場合、英検の取得は中学受験で大きなメリットと言えます。ただし英検の勉強はすぐに成果が出るわけではなく、早めの対策とスケジュール管理が必要です。まずは志望校の募集要項を確認し、英検の優遇措置を受けるべきか、英検の試験日や他教科の受験対策も視野に入れてよく検討しましょう。