正しい睡眠時間は?気になる中学受験の睡眠と学習の関係
目次
受験にも大きく影響する睡眠のメリット
受験生の平均睡眠時間と就寝時間は?
受験中に正しい睡眠時間を確保するには?
まとめ
受験にも大きく影響する睡眠のメリット
【記憶を定着できる】
学習した情報は脳内の海馬に一次的に保存され、その情報を記憶として定着させるためには睡眠が必要になります。十分な睡眠をとることで、勉強した内容を忘れないように記憶の中に定着させることができます。
暗記した内容は睡眠によって情報が整理され記憶に長期的に残るので、しっかり睡眠をとっておきましょう。
【体の成長と疲労回復】
睡眠を十分に確保することは子供の成長に必要な成長ホルモンを分泌し、健康な体を作ります。また成長ホルモンによる身体の修復および疲労回復を助けてくれますが、睡眠不足になると成長ホルモン分泌の低下に繋がってしまいます。
【集中力アップ】
睡眠不足になると日中に眠気を感じる時間が増えてしまい、集中力の低下に繋がり結果的に学習効果が下がります。十分な睡眠をとることで普段の学校生活や授業に集中して取り組むことができ、受験本番でも本来の力を発揮することができるようになるでしょう。
受験生の平均睡眠時間と就寝時間は?
【平均睡眠時間と就寝時間】
一般的な子供の平均睡眠時間は9〜11時間となっていますが、中学受験生をする中でもっとも多い睡眠時間は7時間〜8時間となっております。中学受験を控える保護者の間でも7時間睡眠が適切という認識が広がっているみたいです。
就寝時間は23時台が一番多く、次いで24時台が多い傾向にあります。
起床時間は7時台の中学受験生がもっとも多く、11時台に就寝し7時台に起きる子どもは8時間睡眠を確保できています。
また、睡眠時間も就寝時間も高学年になるほど遅くなる傾向があります。
【最適な睡眠時間】
小学生の睡眠時間は9〜11時間を推奨していることもありますが、睡眠と脳の関係上7時間半を取ることが重要とされています。
ご存知の方も多いですが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。ノンレム睡眠は脳を休める睡眠、レム睡眠は身体を休める睡眠です。
ノンレム睡眠とレム睡眠は1時間半で1セットになり、7時間半の睡眠ではこのセットが起床までに5回繰り返されます。記憶の定着と成長ホルモン分泌による身体の回復の為に、7時間半の睡眠時間を取るように心掛けましょう。
受験中に正しい睡眠時間を確保するには?
【就寝前にスマホやパソコンなどの強い光を見ない】
睡眠にはメラトニンというホルモンが影響します。メラトニンの分泌は青色成分の光によって抑制されます。勉強に息抜きは大事ですが、テレビやスマホ、パソコンなどの強い光は睡眠前の脳にとって良くないです。
また暗い画面でスマホを見てしまうと脳を活性化させてしまい、寝つきが悪くなり睡眠の質を下げてしまいます。
脳をリラックスした状態にするために、睡眠1〜2時間前はスマホを見ないようにし、寝室にもスマホを持ち運ばないようにしましょう。
また、家の光は白色系ではなく暖色系にするとメラトニン分泌の抑制も防げて、リラックス効果も期待できるのでおすすめです。
【就寝2~3時間前には食事と入浴を済ませる】
寝る前に暗いベッドの中でスマホを見ていませんか?また眠気覚ましに夜食や緑茶やコーヒーなどのカフェイン摂取もしているかもしれません。
メラトニンの分泌には食事や入浴も大きく影響します。食事と入浴は2〜3時間前に済ませておき、夜食を取る習慣があればやめましょう。緑茶などカフェインが入っている飲み物の摂取も睡眠前には避けるようにしましょう。
またお風呂に入る際には、脳と体を休め回復する為に湯船に10分〜15分程度入るのがよいとされています。
【毎日同じ時間に起きる】
学習も睡眠も習慣化させる事が一番重要です。学校がない土日などの休みの日はついつい起きる時間も遅くなりやすいですが、睡眠時間を日によって変えてしまうと、生活リズムが変わり習慣化できません。
休日も平日となるべく同じ時間に起きるようにしましょう。
まとめ
今回は中学受験の生徒の睡眠のメリットや理想的な睡眠時間、睡眠時間を確保する為のポイントについて紹介しました。
高学年になるほど睡眠時間は変化する傾向がありますが、学習効果を最大にする為に十分な睡眠時間と睡眠の質を高めることが重要です。
子どもがしっかり受験勉強に集中できる様に、今回の記事を参考に保護者による学習環境の整備や声掛けなどで生活リズムを整える為のサポートをしていきましょう。