【中学受験】中学受験合格のために親がすべき2つのこと

「中学受験は親の受験」と言われるほど、中学受験において親の責任は重大です。

高校受験や大学受験と違って受験するのはまだまだ幼い小学生ですから、親がしっかりと舵を取り、子供を導いていかなければなりません。

そこで、お子さまと一緒に中学受験を乗り越えていくために必要な、親が心がけるべきことを大きく2つに分けて説明していきます。

①モチベーションの維持

受験の”自分事”化
特に中学受験の場合、「受験や勉強に関して、”自分事”と捉え切れていない」ことによって、子供自身が受験に対して後ろ向きになってしまいがちです。

多くの中学受験生は、なぜ中学受験をしようと思ったのか?という問いに、「親に言われたから、なんとなく」と答えることでしょう。
つまり、子供は受験や勉強について、「親や先生から(嫌々)”やらされているもの”」と捉えていることが多いのです。
それでは自分から勉強しようという気持ちになることはないでしょう。
塾や親のいる前では真面目そうに見える、”やっているフリ”が上手くなっているだけです。

はじめに「中学受験は親の受験」と言いましたが、受験の当事者となるのはもちろん子供です。
よって、お子様に当事者意識をしっかりと持ってもらうべく、
・何故、中学受験をするべきか
・中学受験をすると、お子様にとって具体的にどんなメリットがあるか
・逆に、お子様は中学受験や受験勉強についてどう考えているのか
といったことを、家族全員で真剣に話し合う機会を出来るだけ早めに取ることをおすすめします。
やはり、本人が自分で本気にならないと、勉強は続かないし、長く険しい受験生活は乗り越えていけませんから。

勉強を”ゲーム化”させる
嫌々勉強をしてもなかなか成績は伸びません。
また、勉強とは、つまらなくて苦痛な作業に耐えることではありません。
むしろ、うまく”ゲーム化”して、自分の成長を楽しみながら”ゲーム感覚”でやっていく方が、必ず成績は伸びていきます。

そもそも、勉強がつまらなくなるのは、
・難易度が適切でない(難しすぎる、簡単すぎる)
・評価や報酬がない
の2点が主な原因です。

よって、勉強についていけていないようであれば、思い切って現在塾でやっている内容よりももっと基本的な内容に戻って復習してみることも必要です。
そうして丁寧に基礎を固めることで、お子様に「勉強ってやれば出来るものなんだ!」「勉強って意外とおもしろいんだ!」という成功体験を積ませてあげることが出来ますし、それが自信にもモチベーションにも繋がります。

逆に、頭ごなしにただ「勉強しなさい!」などと強制したりするのは、お子様のモチベーションを下げてしまいますし親子関係にも良くないので、出来る限り冷静に、違うアプローチで声掛けをするようにしましょう。

②健全な家庭の運営

受験がうまくいくかどうか、子供以上に不安になりがちなのが親というもの。
お気持ちはよく分かりますが、親御さんの不安は、家庭内のピリピリした雰囲気となって子供にも伝わるものなのです。

逆に、勉強面以外のサポートを万全にすることでお子様が勉強に全集中出来る環境を作ることこそ、親御さんの仕事です。
受験勉強がお子様にしか出来ないことであるように、家庭を厳しい受験勉強のオアシスとなるような場所にすることは、親御さんにしか出来ないことです。
この”親御さんの仕事”が受験に与える影響が高校受験や大学受験に比べて大きいことが、「中学受験は親の受験」と呼ばれる由縁だと思います。

家庭を受験勉強のオアシスとするためには、以下のようなことが必要でしょう。
・親御さんが毎日機嫌良く過ごす
・お子様の話をじっくり聞いてあげる 意思を尊重してあげる

上にも書いたように、不安やイライラは、意図せずとも家庭内の空気となって伝わってしまうものです。それに、自分自身に余裕がないと、他人に優しくすることは難しいと思います。
よって、まずは親御さん自身が出来る限りストレスを溜め込まず、余裕を持って過ごすことが大事なのです。
日々どうすればストレスなく過ごせるかを研究してみることや、ときには気晴らしをすることも、回り回ってお子様のためになることでしょう。

また、お子様の話をじっくり聞いてあげること、親子間のコミュニケーションを円滑にすることも大事です。
お子様はただでさえ色々と思い悩む難しい年齢ですし、それに加えて初めての受験を控えています。日頃の勉強の不安やなかなか上手くいかない焦りなど、色々なものを抱え込んでいることでしょう。
そんなときに、悩みを聞き出してくれたり、否定せずに最後まで自分の話を聞いてくれる家族がいてくれるのとそうでないのでは、お子様の心の余裕は全く変わってくるはずです。

そして、普段から他愛のない会話と笑顔の溢れる家庭ならば、日々の団欒がガス抜きとなり、お子様が受験のプレッシャーに潰されてしまうこともあまりないでしょう。
重圧に感じるほどの期待は苦しいばかりですが、親御さんがどっしりと構えてくれていて、時折褒めてくれたり激励の言葉をくれたりすると、お子様はきっとたいそう安心して前向きに頑張っていけるに違いありません。

以上、
・モチベーションの維持
・健全な家庭の運営
の2点が、主な親御さんの仕事だと説明いたしました。

ときには厳しく指導することも必要かもしれませんが、やはり一番はお子様としっかりコミュニケーションを取り、お子様を信頼して優しく見守ってあげることなのだと思います。

カテゴリー

タグ