中学受験に合格するためには準備が大事

中学受験に向けて準備が必要な理由
準備を始める時期はいつから?
準備をする際に大事なポイント
まとめ

      
中学受験に向けて準備が必要な理由

最近の中学受験では、単なる知識だけではなく、自ら考え、表現する思考力、表現力も求められます。また、出題される範囲が非常に広いので、その全てを学習するためには、3年間ほどが必要だという考えが多数を占めています。

中学受験で出題される範囲は、公立の中学校で学ぶ3年間の範囲です。次に各科目の試験内容について具体的に述べていきましょう。

国語・・・中学受験の合否は国語の点数で決まるともいわれています。それで、特に国語は重点的に学習することが大切です。漢字や四字熟語は公立高校入試よりも広範囲に出題されています。論説文、説明文、物語文、詩なども出題されます。国立、私立の中高一貫校では、高校入試よりもやや難しい読解問題も出題されています。だから、国語の学習では、数多くの問題を解くとともに、日ごろから読書の習慣をつけておくことも大切です。読書は読解力や表現力を養うのに最適です。さらに、国語だけではなくほかのすべての教科にも良い影響を与えます。この時期に読書の習慣がついていれば、それは一生継続できるでしょう。

算数・・・算数は最も点数の差がつきやすい科目です。全体の問題数は国語よりも少ないのですが、国語より差がつきやすい科目です。小学校で学ぶつるかめ算、面積図などの特殊算を使った中学校レベルの数学の問題が出題されます。合同や相似など図形の問題も多いです。また、文章題が多いのも特徴です。計算問題は練習しておけば十分に対応できますが、文章問題は、解き方を学んでいかないと解けません。

社会・・・中学1~3年で学ぶ地理・歴史・公民の問題がすべて出題されます。中には、中学校よりも広い範囲で出題されることもあり、記述問題もあります。

理科・・・中学1~3年の内容とさらに天秤、ばね輪軸のような計算問題、豆電球の問題などが出題されます。中学で学ぶ内容より難しい問題も中にはあり、一部、高校の物理や化学に近い問題も出ます。

このように中学受験では、中学校で学ぶ範囲が多数出題され、一部は高校の内容も含んでいます。そのような問題に対処するためには長い期間の準備が必要なのは言うまでもないでしょう。

準備を始める時期はいつから?

中学受験の準備は小学4年生から始めるのが一般的です。試験範囲が非常に広いので、十分な準備をするためには3年間が必要だといわれています。事実、大手の塾では4年生からのコースが主流となっています。ほかにも5年生からのコースも多くの塾で設けられており、子供の成績や学習習慣の有無、習い事との兼ね合いなどで、5年生からのコースを選んでもよいでしょう。
 
もっとも一般的な4年生からの受験勉強においては、正確には3年生の2月から塾に入会することになります。それは多くの塾が2月からを新学年扱いとしており、実質的に春休みの春期講習から通うことになります。そこで、公開模試を受けることで現在の学力が把握できます。

中学受験は、友達が受験するから自分も受験したいというような特別なケースを除いては、子供本人ではなく、親が子供の将来のために良いと思って受験を決意するケースがほとんどだと思われます。その場合に子供が4年生になったとき、親がいきなり中学受験を切り出しても子供は戸惑ってしまうでしょう。それゆえ、小学校低学年のころから、時折、中学受験についていろいろな話をしておくと、子供も心の準備ができてよいと思われます。

小学1~3年生の間にすることはほかにもあります。まず、毎日の学習習慣をつけることです。学校でしばしば出される宿題をこなしていくだけでなく、市販の問題集などを解いて、毎日家庭学習をする習慣をつけておくことも大切です。子供たちの成長にとっては遊ぶことや習い事も大切ですが、日々の学習習慣をつけておくことも非常に大切です。短い時間でもよいので学習する習慣をつけさせましょう。

費用の面でもいつから始めるか考慮する材料になりそうです。塾の費用は、平均して、4年生からだと3年間で約230万円、5年生からだと約178万円かかるそうです。それから、あまりに早く受験勉強を始めると途中で中だるみに陥ったり、勉強疲れを起こしたりすることもあります。それに勉強のために家族で一緒に旅行したり遊びに行ったりする時間が減るかもしれません。そのようなことも考慮してみましょう。

準備をする際に大事なポイント

中学受験はほとんどの子供にとって初めての受験であることが多いでしょう。しかもまだ小学生です。ですから、親が様々な面でサポートしていくことが大切です。4年生から受験勉強を始めるとしたら、その前から日常生活の中で、中高一貫校や私立中学などに関して折に触れて話をしておき本人に知らせておくことが大切です。

子供がスポーツや習い事に夢中になっていて中学受験に関心を示さないこともあるでしょう。そのような場合は、スポーツや習い事、塾通いの両立を考えて、気長に子供に中学受験の意義について話してみましょう。中学受験のメリット、入学してからの生活、部活動、高校、大学受験などいろいろなことを話してみましょう。

以下、そのほかの受験の準備について注意すべきことを箇条書きにしてみました。
①子供の受験勉強の計画は親が作ってあげましょう。あくまで無理にならないような計画にし、本人の学力や性格も考慮して作成しましょう。

②本人の性格にふさわしい塾選びをしましょう。いろいろな塾の無料体験授業に参加するのもよいでしょう。

③学習にふさわしい環境を整えてあげましょう。自分の部屋で学習するにしても居間などのテーブルなどを利用するにしても学習しやすいようにしてあげましょう。

④長い受験勉強では、健康も何より大切です。勉強の合間に、運動をしたりする時間を設けると良いでしょう。また、適度に気分転換をすることにも配慮しましょう。

⑤中長期の目標だけではなく、短い期間での目標設定もしてあげましょう。

まとめ

広範囲に学習しなければならない中学受験では早くから学習を始めることが大切ですが、いつから始めるかは、本人の学力や学習習慣、習い事との両立、その他いろいろなことを考慮して決めることが大切です。子供と十分に話し合って、押しつけがましくならないような受験の準備をしていくようにしましょう。

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