中学受験に向けて!5年生が直面する問題とは。どのように対処する?

目次

    5年生が直面する問題

    問題に直面する前に

    いざ問題に直面したら

    まとめ

5年生が直面する問題

4年生までの学習は基礎的な内容を扱います。5年生になると基礎に加えて応用的な内容の学習に取り組み、中学受験対策が本格化しはじめます。それに伴って2つの問題が生じてきます。

1つ目は学習量の増加で勉強についていけなくなるという問題です。応用的な学習が加わることで学習量が4年生のころに比べて増えていきます。4年生までの勉強の仕方では5年生からの学習量に対応することが難しくなります。特に、日々の学習習慣が身についていないお子さんは効率的に勉強を進められず、こなすべき学習を終わらせることができなくなってしまいます。

2つ目は内容が難しくなり理解が追いつかなくなるという問題です。授業が理解できていないまま進んでしまったり、問題を解くのに時間がかかったりすることで、お子さんの学習に対するモチベーションが低下してしまいます。

5年生の秋ごろからこのような問題に直面するお子さんが出てくるのです。

問題に直面する前に

このような問題に直面する前にすべきことは、「学習習慣を身につけておく」ということです。まずは決まった時間に机に向かうようにしましょう。そして、時間はどのくらい取り組むのか、その日のうちにわからないところの復習をするなどを決めて、習慣化していきます。また、短期間(1週間ごとなど)の目標を立てて学習を進め、苦手分野が出てきたら目標や学習方法を見直すといった対処をしましょう。

いざ問題に直面したら

お子さんが問題に直面した際に保護者の方はどのようなサポートができるでしょうか。まずは問題の原因を探ることが大切です。原因がわかればさっそく対処方法を試してみましょう。以下、原因ごとの対処方法をご紹介します。

【原因1:時間的・体力的に厳しい】

学習習慣が身についておらず時間が足りない、他の習い事もあって体力がもたないなど時間的・体力的なことが原因でしたら、学習計画の見直しをしましょう。たとえ学習量が多くても、ただこなすだけで質の悪い学習を続けていては結果は伴いません。お子さんの集中が続く学習時間や体力を考慮して、量より質を重視することも大切です。苦手分野や復習、目の前の宿題など今何をすべきか見極めて、確実におこなうようにしましょう。

【原因2:正しい指導ができていない】

市販のドリルやインターネット上にある学習プリントはお子さんによっては向き不向きがあります。また、保護者の方と学校の教え方が異なる場合もあります。これらはお子さんを混乱させてしまいます。そのようなことがないように、理解できない点はメモしておいて学校で再度聞くといった対処をすると良いでしょう。また、思い切って塾などのプロに任せて正しい指導をしてもらうのも一つの方法です。

【原因3:メンタルが安定していない】

中学受験対策が本格化し始めると、周囲と比較して差を感じたり、テストの結果や成績によって一喜一憂したりとお子さんの感情の波が激しくなることがあります。それらがプラスのモチベーションにつながれば良いのですが、時に不安や不満になって現れることもあります。そのような時は「もっとがんばりなさい、~だからダメなのよ」と責めるようなことはせず、不安や不満を受け止めてあげましょう。そして、気持ちを切り替えて安定したメンタルで学習に取りかかれるようにうながしましょう。

学習の指導は学校や塾の先生に任せることができます。一方で、お子さんのご家庭での様子や変化、精神状態などは身近にいる保護者の方が気づきやすい点です。これらの点はお子さんに寄り添ってご家庭でフォローしていきましょう。

まとめ

中学受験の対策は4年生の時期からおこなうお子さんもいます。4年生までは順調に学習していたものの、5年生になり学習量が増えたり内容が難しくなったりすることではじめての挫折を味わうお子さんも出てくるかもしれません。お子さんも保護者の方も戸惑いを感じるでしょう。そうなる前に学習習慣を身につけることが大切です。また、問題が発生しても焦らず、原因を探って計画や環境の見直しを図りましょう。気持ちよく6年生への学習につなげられるように、5年生でやるべきことに取り組んでいきましょう。

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