中学受験の漢字対策。効率のよい勉強法とは?

中学受験における漢字の重要性

中学受験で漢字はどう出題される?

漢字学習を効率よく進めるコツは?

まとめ

中学受験における漢字の重要性

中学受験をするにあたって漢字を使いこなせることはかなり重要と言えます。

ほとんどの学校が国語の試験で漢字の読み書きに関する問題を出題していると言ってよいでしょう。配点は学校によって多少の違いはあるものの、100点満点のうち10点ほどを漢字に割り当てている場合が多い印象です。

中には「たかが10点じゃないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかしたかが10点、されど10点、中学受験では(他の受験でもそうですが)1点の差が合否を分けてしまうことが実際にあるのです。

さらに国語以外の教科においても漢字を覚えておくとアドバンテージになる場合がたくさんあります。

例えば理科で覚える用語や社会に出てくる地名、歴史上の人物などです。基本的に漢字で書くことができるものは入試で解答する際も漢字での表記が求められます。

漢字表記があるにも関わらずひらがなで解答してしまうと間違いと同じ扱いになることがほとんどです。「答えは分かるのに漢字が書けない…」なんてことになったらもったいないですよね?入試本番ではその先の焦りにも繋がってしまいます。

また全ての教科に関して、問題文を読む際にも、漢字をどれだけ使いこなせているかでその理解力に差が出てしまいます。問題文をスムーズに理解することで考える時間を確保することができたり、解答するまでの時間短縮に繋がったりして、結果的によい結果を出すことに繋がるのです。

中学受験で漢字はどう出題される?

そもそも中学受験において漢字に関する問題がどのように出題されているか、みなさんはご存じでしょうか?

漢字の出題パターンは大きく2つに分けられます。

まずは小学校で実施される漢字テストのように、漢字を問うためだけの大問が設定されているパターンです。短文の一部を漢字に直すような出題が一般的ではありますが、ことわざ、慣用句、四字熟語などから問題や、同音異義語の理解度を試すような問題が出題されることもあります。

そして2つ目は読解問題に使用されている文章の中から出題されるパターンです。シンプルに読み書きを問う問題もあります。しかし先ほどのような同音異義語の問題が読解文章の中から出題された場合、前後の文章の意味をより正確に捉える力も必要になってきます。

ほとんどの学校が以上の2パターンのどちらかで漢字の問題を出題していると言えるでしょう。とは言え細かい出題パターンはそれぞれの学校によって異なります。中には毎年のように特徴的な出題傾向が見られて特別な対策が必要な場合もありますので、志望校が決まってきた段階で確認しておくとよいでしょう。

漢字学習を効率よく進めるコツは?

ここまで漢字の重要性について記述してきましたが、漢字に対して苦手意識をもっていたり漢字学習に身が入らないお子さんが多いのもまた事実です。

では漢字学習を効率よく進めるにはどのような方法を選べばよいのでしょうか?

まず前提として、漢字をただ丸暗記するという勉強方法はあまりおすすめしません。

単純作業になりお子さんが飽きてしまう可能性が高いというのはもちろんですが、最近の教育界では「考える力」がかなり重視されています。そのため漢字も意味を理解して、他の漢字と使い分けられるような状態になる必要があるのです。

ただ特別に難しい漢字を覚えなければいけないのかというとそういう訳ではないので、小学校の6年間で学習する漢字をしっかり身に着けるようなイメージで大丈夫かと思います。

さて、おすすめの勉強方法ですが、単語ではなく文章として覚えていくのが良いと思います。先述の通り、ただ書いて覚えようとしても単純作業に飽きてしまう可能性が高く、応用も効きにくいです。市販のドリルなどを使用する方もいらっしゃるかと思いますが、文章形式で問題が作られているものをおすすめします。

また習慣化するのも大切です。漢字は数日で覚えられるものではありません。1日でまとめて学習するよりも、少しずつ数日に分けて取り組む方が結果として定着していることが多いです。インプットだけではなく、アウトプットも定期的に行いましょう。

そして最も大切なのはお子さんに合った教材を使用するということです。

漢字が苦手なのにまだ習っていない学年のドリルに手を付けても、難しくてやる気がなくなってしまいます。同じレベルか少し下くらいから始めて徐々にレベルアップしていくのがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は中学受験における漢字学習についてお伝えしました。

大切なのは、勉強方法を検討するのが保護者の方であっても「実際に勉強するのはお子さんである」ということです。

お子さんのモチベーションが続くような方法を相談しながら決めていくと学習効果も出やすいのではないかと思います。

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