【小学校受験】「お話の記憶」とは?対策法も併せてご紹介

小学校受験の必須課題ともいえる「お話の記憶」。受験生は、就学前の幼稚園児ですから、文章を読んで答える試験形式ではなく、聞き取って答えるスタイルが多いです。その中でも特に出題されるのが「お話の記憶」問題。試験官が読み上げたり、音源を流したり、学校によって異なります。今回の記事では、小学校受験「お話の記憶」について、詳しく解説していきます。

目次

    「お話の記憶」とはどんな問題がでる?

    「お話の記憶」を上達させるコツとは

    「お話の記憶」を教える時の注意点

    まとめ

「お話の記憶」とはどんな問題が出る?

では、「お話の記憶」の出題例を見ていきましょう。まず、お話の内容に関するイラストが書かれている解答用紙が配布されます。そして、「これからお話を始めます。その後に質問をしますので、お話をよく覚えておきましょう。」と続きます。その後、本文の読み上げが始まります。例えば、「夏休みの思い出」について、家族とお話をしている内容の場合。お父さんやお母さん、お姉さんなどが登場、どんな場所に行った、何をして遊んだなどが会話形式で進んでいきます。すべてのお話が終わったら、解答用紙を見るように指示があります。続いて問題が読み上げられ、解答用紙に質問の答えを書くように指示されます。回答時間が決まっているケースも多く、5〜10秒という学校もあります。回答の際には、「始め」や「やめ」と声がかかります。問題例としては、「去年の夏休みはどこに行きましたか?」「どんな乗り物に乗りましたか?」「何をして遊びましたか?」など。お話は予想以上に長く、質問は細かい部分にまで及ぶので、集中力も試される試験といえますね。

「お話の記憶」を上達させるコツとは

ここからは、「お話の記憶」を上達させるためのコツや、どのような力を強化すべきなのかを解説いたします。

【想像力を働かせる】

まず、お話を聞いた時に頭の中でイメージできるかが重要なポイントになります。つまり、想像力の強化です。例えば、動物園に行った時のお話だったとします。キリンやライオンなどが登場した際に、すぐに頭の中で実際の姿が想像できるか、できないか、この時点で大きな差がつきます。動物の名前を覚えると同時に、その姿をすぐにイメージするトレーニングも続けていきましょう。

【短期記憶力の強化】

「お話の記憶」は、始めに物語を聞いて、すぐに問題文を聞き取って回答します。そのため、短時間で多くのことを覚えておく必要があります。お話を一時的に記憶して、質問にすばやく答えなければならないため、短期記憶力の強化は不可欠ですね。

【トレーニングは短いお話から始める】

お話の記憶問題の練習は、まず短いお話から始めましょう。また、お子様が苦手意識をもたないように、分かりやすいお話からトレーニングを開始することが大切です。例えば、一文が短い絵本を使ったり、オリジナルのお話を作ってみても良いですね。慣れてきたらお話の内容を増やしていき、段階的に練習します。一方、長いお話で練習する場合は、区切りながら進めてみましょう。実践問題も、お子様の習得度に合わせて、工夫することが大切です。

【聞き取るポイントを把握】

「お話の記憶」が苦手なお子様は、聞き取るポイントが分からないケースが多いです。そこでお話をする前に、覚えておくとよいポイントを教えてください。例えば、どのような人が登場したか、どのような出来事が起こったのかなど。ただし、事前に質問内容を伝えるのではなく、大まかなポイントを言ってあげましょう。

「お話の記憶」を教える時の注意点

ここでは、「お話の記憶」を家庭で教える時の注意点を解説いたします。

【読むスピードに注意】

お子様が聞き取れるように、ゆっくりと読み上げることも大切ですが、遅すぎると逆効果になります。なぜなら、お子様の集中力が途切れて、覚えられない可能性があるからです。とはいえ、あまり早口で読み上げるのも良くないですね。集中力を切らさず、しっかり聞き取れるように、読むスピードを工夫してみましょう。

【お子様にも音読させる】

「お話の記憶」を一通り練習したら、最後に課題文をお子様自身に音読させてみましょう。声に出すことで、記憶力や語彙力が強化され、より「お話の記憶」に強くなることが期待されています。

【読み上げの途中でチェック】

お話を読んでいる時に、お子様が内容に関してどの位イメージしているか、チェックしてみましょう。例えば、動物園のお話で「最初にみた動物は?」「どんな色だった?」など、途中で、お子様がきちんと聞き取れているか、イメージできているか確認することが大切です。想像力の強化にもつながるので、家庭学習に取り入れてみてください。

【読み上げる人を変えてみる】

試験本番では、どのような音声なのか、男性または女性の声かなど、当日にならないと分かりません。そのため、日頃のトレーニングでも、両親が交代で読み上げて、様々な声色に慣れさせてください。さらに、お子様が「お話の記憶」は楽しいと感じるように、抑揚をつけて読み上げると良いです。

【できるだけ1日1問題】

小学校受験では、いろいろな問題に対応できるようにトレーニングをしなければなりません。特に、難しい問題には時間をかけて取り組みますよね。その中でも「お話の記憶」は、毎日のトレーニングが必要不可欠です。1日に1回は、「お話の記憶」問題に取り組み、段階的に強化していきましょう。万が一、つまづいてしまったら、初歩に戻って練習することも大切です。塾に行った時だけでは習得が難しいので、家庭でも工夫して練習を続けてください。

まとめ

今回の記事では、小学校受験の「お話の記憶」について解説いたしました。小学校受験では必須課題となっているので、日頃からしっかりとトレーニングを続けていきましょう。お子様が飽きずに取り組めるように、工夫して学習を進めてください。

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