中学受験で増えている英語入試とは?対策法も紹介

中学受験の英語入試とは

英語入試を導入する学校が増えた理由

英語入試の対策

まとめ

中学受験の英語入試とは

かつては海外在住経験のある子どもたちだけのためだと考えられていた英語入試。

しかしここ数年で一般の受験科目に英語を採用する中学校が増えているのをご存じですか?

お子さんが小学生になる前から英会話教室に通っていたり過去に英語圏で生活していた経験があったりすると、中学受験を考えたときに試験科目に英語を選ぶことも考えるのではないでしょうか。

この記事では、英語を使っての中学受験を考えている保護者の方に向けて、英語入試の概要やその対策法についてお伝えしていきます。

(導入のしかたは学校によって異なります。受験を検討する際は必ず学校ごとに入試要項などを確認するようにしましょう。)

英語入試を導入する学校が増えた理由

中学受験では「国語」「算数」「理科」「社会」の4科目で受験をするのが基本とされています。しかし最近では2科目(国語と算数)や1科目(算数のみなど)での受験を可能とする学校が増えています。また公立の中高一貫校で導入されている「適性検査」と呼ばれる入試を私立校が導入するなど、受験科目の多様化が進んでいるのです。英語の受験を必須とする学校もあるなど、入試の形態は多様化が進んでいます。

英語入試導入の理由として、教育における2つの変化が挙げられます。

まずは小学校における外国語の必修化です。2020年度から適用されている新しい学習指導要領により、外国語(英語)について3年生以上は必修に、5年生以上は教科になりました。教科になるということはテストなどが行われ、成績が付くということです。したがって2022年度以降の中学入試では、授業としての英語を2年間受けた子どもたちが受験生となります。英語入試は私立校を中心に導入が進められていますが、今後さらに増加していくことが予想されます。

また同じく2020年に話題となった大学入試改革もきっかけの1つです。

これまでの試験では、「読む」「聞く」の2技能のみを問うものが大多数を占めていました。しかしこれからは残りの2技能である「話す」「書く」についても試験に取り入れられる可能性があります。

この大学入試の影響が中学入試にも及んでいると考えられています。

英語入試の対策

前述したとおり、ひとことで英語入試といってもその方法は学校によってさまざまです。

「国語・算数・理科・社会」の4科目と英語から得意なものを選択して試験を受ける学校もあれば、「国語・算数・英語」「算数・英語」などのようにあらかじめ受験科目が指定されている学校もあります。学校によっては「英検3級以上を取得していること」など受験対象者が限定されている場合もありますので気を付けてください。

また、試験内容も多様化しています。ほとんどの学校では筆記試験で「書く」の技能を試す、または筆記試験と面接で「書く」「話す」の2技能を試すパターンが採用されています。しかし最近ではグループワークなどで「話す」技能のみを試す学校も増えてきているようです。

このように学校によって試験内容が異なるため、英語入試にチャレンジしようとなった場合は入試要項や過去の問題をしっかりと確認し、それぞれの学校ごとに傾向を掴んだ対策をすることが非常に大切になります。

具体的には、読解問題と作文問題の有無やその配分、問題の種類などを過去の問題から分析しておきましょう。グループワークなどで話す試験がある場合は、よく聞かれる質問を調べておくことはもちろんですが、実際の場面を想定したシュミレーションを重ねることも重要です。保護者の方が面接官役をすると緊張感に欠けてしまう恐れがありますので、塾の先生や英語の先生に協力してもらうのが良いでしょう。

とはいえいくら英語入試を導入する学校が増えていても今のところ英語のみで受験ができる学校は非常に少なく、基本の4教科と並行して受験勉強をすることになるでしょう。ただでさえ勉強量の非常に多い中学受験、英語を学習する時間を確保することができるかどうか、お子さんがその学習時間と量についていくことができるかどうか、お子さん自身とも相談してしっかりと見極める必要があります。

まとめ

今回は、英語入試の概要やその対策法についてお伝えしました。英語入試を選択する受験生は幼いころから英語に触れている、帰国子女であるなど、アドバンテージを持っている場合も多いです。

基本の4科目となる「国語・算数・理科・社会」の学習をしっかりと重ねられることを前提として英語入試を検討することをおすすめします。

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