中学受験の適性検査とはどんなもの?問題内容やコツも合わせて紹介

目次

    適性検査とは何か

    適性検査で求められる力

    適性検査対策のコツ

    まとめ

適性検査とは何か


適性検査とは、主に公立中高一貫校の受験で出題される問題のことです。特徴として、長い文章や資料を読み取り、それに対する自分の考えを書かせる問題が多いことが挙げられます。

単なる知識の暗記問題ではなく、答えが一つに絞られない記述問題や、算数や社会、理科など教科を横断した問題が多いです。


このような試験になっている理由は、公立学校では学力検査が行えないと定められているからです。

そのため、私立受験と違い出題範囲はあくまでも学校の授業の範囲内となっています。

とはいえ、独特の出題形式であることや、公立中高一貫校の人気も高いことから対策は必須です。

また、最近は私立学校でも適性検査を取り入れる学校が増えてきています。

適性検査で求められる力


【読解力】
まず、この問題では何が求められているのかを読み取る読解力が必要です。たいてい、設問のほかに資料やグラフ、テーマについて話し合っている会話文などが書かれています。

そこから、しっかりと求められていることを読み取り、情報を取捨選択して答える必要があるのです。また、長い文章が出ただけで読む気がなくなってしまう子供もいます。

日頃から文章に慣れておくことが大事です。


【表現力】
適性検査には、記述式や作文で答える問題が多くあります。覚えた知識をそのまま書ける問題はほぼないため、いかにその場で考えられるかが大事です。

また、作文といっても、好きなことを書けるのではなく、問題意図に沿ったものでなければなりません。

普段から様々なことに興味関心をもち、自分の考えや答えを言葉で表現する練習が必要になります。


【基礎学力】  
問題を読み、解答を考える上での基礎学力はもちろん必要です。

たとえば、文を読んで地球温暖化について考える問題があったとしても、前提として地球温暖化という言葉や仕組みを知らなければ、文章の意味が分からず問題が解けません。

求められる学力は私立入試と違い小学校で習う範囲ですが、複数の教科知識を必要とする問題も多いです。

そのため、どの教科もまんべんなく学力が身についていることが求められます。

適性検査対策のコツ


【読書や新聞などの文字に触れる】
適性検査で出題される長い文章に慣れるためには、日常から読書や新聞などで活字に触れておくことが大事です。

特に親が本を読む、図書館に行くなど、本が身近にある環境を作っておくと、本を読む習慣が身に着くことが多いです。

本を読むことで、読解力や問題文を読むスピードが上がります。

また、受験に役立つ教養が身に着く本も多いです。
新聞も時事問題を扱っておりおすすめです。適性検査では時事問題を出題する学校も多いからです。小学生用に作られた子供新聞もあります。

【「これはどう思う?」「どうする?」など、子供に問いかける】
子供が自分で論理的に考え、表現する力を養うためには、日ごろから自分の考えを話したり書いたりする練習が必要です。しかし、意識的に行うことはなかなか難しいので、親からも子供に考えるきっかけを与えるとよいでしょう。

そのためには、子供に「○○についてどう思う?」「あなただったらどうする?」など問いかけることです。一緒にニュースを見たり、出かけたりするなど日常に学びの機会は多くあります。


また、親も自分の意見を話すことで、「このような考えや見方もある」という学びにつながり、より多面的に深く物事を見られるようになっていきます。

【過去問を解く】
まずは、志望する学校の過去問を手に入れましょう。適性検査は、実施される都道府県によって形式が違います。志望校にはどのようなことが求められているか、感覚をつかむきっかけとなります。


もし、受験までに時間があれば志望校だけでなくいろいろな学校の適性検査を解くことも力になるでしょう。学校によって問題形式に違いはあっても、問題を読み、考えて、書く力は共通しています。様々な問題に触れることで、これらの力が身についてきます。


また、本番と同じ制限時間で解くことで、ペース配分の練習にもなります。適性検査では問題文が長く、自分の考えも組み立てる必要があるため、通常の受験以上にペース配分は重要です。場合によっては、問題を取捨選択して得意な問題を解く必要も出てくるでしょう。戦略を立てながら実践形式で行うことで、当日に難しい問題が出ても慌てずに考えることができます。

まとめ


適性検査の対策は一朝一夕にできるものではありませんが、私立受験のように特別な知識や学習の先取りは求められていません。そのため家庭で対策できることも多くあります。文章を読んで求められていることが分かること、自分で考え文章で表現できること、そして受験校に合わせた適性検査の形式に慣れることが大事です。


もちろん適性検査の問題を解くためには、学校の授業を全教科しっかり理解しておく必要があります。学習の基礎固めはできるだけ早いうちに終わらせて、適性検査の対策をしていきましょう。

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